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故郷を離れて3x年。
毎年帰省はしていたけど親戚周りが主で、街並みの変化をじっくり知ることもなかった。
バブル崩壊後、5年ほど遅れて僕の生まれ故郷にも不況の大津波が押し寄せてきて、 加えて過疎化も進行し、見るも無残な形になっていった。
ダイエーなど数店舗が林立していたショッピングセンターのビル群も、 1・2Fだけマンガ喫茶や塾がほそぼそと営業してるけど、 そこから上の階は立入禁止の空き室…。
新幹線も止まる地方都市なのだけど、 この大津波を跳ね返すエネルギーはなかった。
ただ、最近、国道沿いに外車ディーラーが増えていて、 景気が上向いてそうで、ずっと住んでいる姉に聞いてみると、 「活気が出ている」とのこと。
この街には、巨大な製鉄所があって、それが鉄鋼不況を経て復活してきたらしい、と。
株価を見ると 2008年の8000円をピークに下げてはいるけど、 今も 2000円台, PER 28倍、PBR 0.71倍でがんばっている。
世界規模の経済構造の変革の大津波を受けながらも、 必死に生きてきている力強さを感じた。
ただ、それも巨大企業だからできること。
中小零細・個人営業のジリ貧もまた事実だろう。
華やかなショッピング街が、シャッターと100円ショップと塾と 歯抜けになった建物と空き地とコインパーキングに変わってしまった。
駅に近い場所だと大資本が建てたと思われる高層マンションがあるにはあるけど、 住めるのはごく一部だろうな。
駅前の賑わいも、一部はある。問屋街に巨大なビルが建っていた。 でも、片方の一角は、時代に取り残されたままのようだ。
分煙もされていない喫茶店は地方ならでは(^_^;だけど、 シャッター商店街の中でがんばっているのだった。