石光真清



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石光真清と言う人の手記を読んでいる。とても興味深い。

落合莞爾氏の歴史本を読んでいて、そこに出てくる吉薗周造と言う一人のスパイ。 その吉薗周造の先輩格のスパイとして出てくるのがこの石光真清、という関係。

吉薗周造の情報は表に全く出てこないため、 ネットで検索しても落合氏の書以外はヒットしないw。 なので全然裏が取れず、どう信じてよいか躊躇している。 そこで、周辺の状況証拠集めも並行して行っていく中で 氏の書の登場人物の一人、石光真清(いしみつまきよ)が気になった。

吉薗氏はスパイという職業上、 上司から裏切られた時、最後に身を護るために日記をつけていた。 日記に書き残してきた行状が表に出れば上司も巻き添えにならざるをえない仕掛けだ。 で、それを勧めたのが先輩格の陸軍スパイ石光真清、と言う形で登場してくる。

石光氏は明治〜大正に活躍したスパイで、日記を残していた。 そのご子孫が日記をまとめ出版した、という経緯。

要は、僕は 落合莞爾 > 吉薗周造 > 石光真清、と言う流れで興味をもった次第。

amazon での評価も高く、さっそく1冊目「城下の人」をポチった次第。

1点。落合氏のこのコメントは厳しいが重要だろう:

…(樺山伊平次の)手帳に残された「伊平次日誌」は、ほぼ真実を記したものと見てよ
い。
…もっとも、…およそ伝記とはご都合主義のものである。そもそも根底にある手記・日
記の類が真実を記していないのは、誰しも都合の悪い行為は記録せず、ましてや発表
したくないからだ。例の有名な『石光真清の手記』を稀有の軍事探偵記録として世人
が高評価をするのはよいが、本当に重要なのは、「そこに何を書かなかったか」であ
る。このゆえに歴史愛好家が喜ぶ「証拠」は伝記の中にない。
落合莞爾, 「吉薗周造手記」が暴く日本の極秘事項, p.252〜

[-] 1. 城下の人

中央公論社の文庫の古本を数十円で買ったわけだけど、 その表紙裏の氏の肖像写真がとても印象深いのでここに貼らせていただく。

おそらくは若かりし頃のお写真だと思われる。

「スパイ」と聞いて 007 のジェームス・ボンドや 裏切りのサーカスのゲイリー・オールドマン, M:I-n のトム・クルーズを連想した のは僕だけではないはずw。

でも、ここに映るのは、幼き頃、病弱でジフテリヤ(当時は不治の病) で死の一歩手前まで行ったところを母親の決死の行動(詳しくは本文にて) で一命を取り留めた、

また、船が沈没し、本人は泳げない(!)ため溺れたが、仲間に助けられて これまた一命を取り留めた、

氏の10代の頃?の姿が写っているように見受けられた。

病弱で死にかけ、川で溺れ死にかけた氏に、僕は一気に引きこまれた。 もちろん、憐れみなどではなく、当事者として。

[-] 2. 石光氏の詩

某所で、石光氏の大変に美しい誌を知った:

雪裡沈養百尺根 發爲興亞萬朶花
(雪裡に沈養す百尺の根、興亜の為に発す万朶の花)

熊本の武家に生まれ、軍人として育ち、特務機関で諜報に身を挺し、 満州で孤高に働く石光氏の心情を感じいった次第。






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